美神降臨ー源氏絵巻を舞うー
沢山の方にご来場いただき誠にありがとうございました。

今回は音楽監督として、ピアノ演奏と大部分の作曲をさせていただきました。
光源氏に振り回される女性たちと、光源氏の没落を語りと舞踊と音楽で表現した、美しい絵巻物のような舞台でした。
どの踊りも情熱的かつ繊細な素晴らしい世界観。
和歌と箏&笛の音色がタイムスリップさせてくれます。

「ピアノ」という楽器は音域は広いが、曖昧な表現が苦手な楽器。
平安時代の背景を表現するのか、登場人物の心を表現するのか。
古典性と即興性の狭間で揺れる「表現」という見えないもの。
これに挑戦する喜びと産みの苦しみが同居していました。
公演内容も斬新な組み立てとなり、勉強だらけな1年間でした。

この経験を糧に、コロナ禍に負けず表現を広げていきたいと思います。
あらためて、ご来場いただいた皆様、スタッフの方々、共演いただいた皆様には心よりお礼を申し上げます。